羽毛布団のリフォーム

ふとんのこと

つい1か月ほど前にお預かりしていた羽毛布団が、ついに仕上がってきました!

今回お預かりしたのは、ハンガリーからの輸入品と思われる「シグナス社」の羽毛布団です。高知県西部では20年以上前に生協さんを通して販売されていたもので、年に数枚リフォームの相談をいただきます。

特徴としては、キルティングの一マスが大きく取られていること、綿100%で非常に軽い側生地が使われていること、そして中の羽毛の充填量が少なめであること。そのため、ふんわり軽く、それでいて保温性の高い仕上がりになっています。

シグナス羽毛布団リフォーム前その1
シグナス羽毛布団リフォーム前その2

リフォーム前の羽毛布団。長年の使用で生地のくすみやハリのなさが見られます。

シグナス羽毛布団品質表示

※ダウン99%とハンドピックの文字が!動物愛護団体と表示法の関係でどちらも今は無くなったと誰かが言ってたような気がします。

また、年数が経っていても、もともとの羽毛がしっかりしているので、あまりヘタリが見られないものが多いのも特徴です。平たく言えば——高級で高品質な羽毛布団ということですね。

羽毛の中身

※使用年数が長いのに羽毛自体はそこまでへったっていませんでした。

今回のお客様は、ダブルサイズからシングルサイズへのサイズ変更をご希望でした。さらに、「できるだけ軽く仕上げてほしい」というご要望もありましたので、側生地には軽量で通気性の良いゴアテックス生地を使用し、新しい羽毛の補充はせずに仕立てました。

羽毛の洗浄後は約15%ほど中身が減り、最終的な中綿量は1.14kgになりました。それでも厚みがしっかりあり、仕上がりは非常に上質。

リフォーム後の羽毛布団その1
リフォーム後の羽毛布団その2

※リフォーム後の羽毛布団。ゴアテックスの軽やかな側生地で、ふっくらと蘇りました。

やはり、もともとの羽毛の品質と状態が良いと、仕上がりもぐっと良くなりますね。

羽毛布団の買い替えをお考えの方も、まずはリフォームという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?羽毛の状態が良ければ、新品同様にふっくらと蘇ることもあります。

「もう古いから買い替えようかな…」と思っている羽毛布団でも、実はまだまだ使えるかもしれません。状態の見極めやリフォームのご相談など、お気軽にご相談ください。

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