「高い羽毛ふとんと安い羽毛ふとんの違いって何?」 とお客さんから時々質問されます。羽毛布団の価格による違いは、中綿に使っている羽毛の品質と側生地、キルティングの違いです。今回はその辺を少し解説してみましょう。
基本的に高級(=お値段の高い)な羽毛になるほどふとんが膨れ、保温力が高くドレープ性もあがります(一部例外あり)。簡単に言うと軽くて暖かくて気持ちよくてへたりにくい。ってことになります。
羽毛は高級品になるほどダウンボールが大きくなり、長期間つかっても壊れにくくなります。当然、ダウンボールが大きいほどふとんが膨らみます。
上記の写真を見てもらえばわかりやすいと思いますが、 布団の中綿量は左から順に1,2kg→1,3kg→1,2kgとなっていてほぼ同じ中綿量にもかかわらず、右奥に行くほど布団のカサが高くなってますね。 すなわち、右奥に行くほどあったかい羽毛布団となります。
側生地も手前の2つは、ポリエステル85%綿15%の混紡で奥のふとんはリヨセル50%綿50%の生地となり、奥の物ほど柔らくてしなやかな生地になります。手前の2つは同じ表示ですが、生地の風合いは違います。
綿100%という表示でも、糸の太さや加工方法によってさまざまな種類があります。例えば、綿40番手の糸から綿240番手の糸まで、細かい糸を使ったものから太い糸を使ったものまであります。また、ポリエステルやリヨセル/テンセルなどの化学繊維や合成繊維を混紡したものや、絹やゴアテックスを裏地に使ったものもあります。
これらの違いによって、価格や柔らかさが変わってきます。
キルティングのかけ方はメーカーによって色々とあるのですが、大まかに分けて立体キルト(4×5マス)2層キルト(2階建て)完全立体キルト(羽毛が隣の部屋に移動しない)があり、それ以外にメーカーの独自キルトがあります。キルティングはメリットとデメリットがあったりするので、お店の店員に聞いてみてください。
羽毛布団を購入する機会があれば、参考にしてみてください。